半年間在宅勤務をしました

すごく久しぶりに記事を書きます。

諸事情があって去年の秋くらいから在宅勤務をしていました。これまでも在宅勤務の経験はあったので、仕事のやり方とか打合せのタイミングなどは困りませんでしたが、体調面で非常に困ったことになりました。簡単に表現するなら、軽い鬱状態になってしまいました。

過去の在宅勤務は「家で仕事をしてもいいよ。結果を出していたら、どこで何をしててもいいよ。」という環境でした。だから、一日の半分くらいは仕事をして、残りは仕事以外の目的で大学に出入りしていました。今回の在宅勤務と違って、家から外出をしていたし、人と接する機会も十分にあったんですよね。それが今回は全く家から出ませんでした。そして、家族以外と対面で会話をする機会も無くなりました。仕事のコミュニケーションの大半はメールです。以前の在宅勤務の時には電話でのコミュニケーションもありましたが、今回はほとんどメールかメッセンジャーでした。

こんな生活をしていると、だんだん調子が悪くなってくるんですよね。具体的に何がおかしいか分からないのですが、疲労は蓄積していくし集中力も失われていきます。考えもまとまりません。「あ、これは良くないな。」という自覚はあったんですが、出かけることが難しかったので対処できませんでした。そして、疲労が蓄積していって、さらに外出しなくなるという負のループに陥ってしまったのです。

今年の春過ぎから通勤体制になったため、少しずつ体調も回復していき、今ではすっかり元気になりました。今回のことで反省したのは、人間って刺激が無くなると精神的に弱くなってしまうんだなぁということ。これって、在宅勤務以外であっても当てはまると思います。例えば、家で一人で子育てしている人、介護をしている人、定年退職してやることが無い人。こういう人たちも、家族と会話をする機会もあると思います。しかし、家族との会話というのは、想像以上に刺激にならないのだと思います。だって、すごくリラックスした状態で過ごしているから。元気に過ごすためには、適度な緊張感はとても大切です。

これまで「通勤時間ってすごく無駄」「家で仕事をしたほうが効率的だ」と思っていたのですが、考えが改まりました。一見、非合理的なように見えることであっても、長期的に見ると何かしらの効果はあるものなのだと。帰宅のための移動も、気分転換やモード切替にちょうど良い時間なのだと。とはいえ、今の片道1時間半の通勤時間は長いです。これはこれで、なんとか短縮したいところです。