amazonマーケットプレイスの"1円+送料無料"

amazonで商品を探していると、結構な頻度で"1円&関東への配送料無料"と書かれた商品を見ることがあります。例えば、以下のような商品です。

これって、どうやって利益を得ているのかと疑問に思いますよね。これを確かめるために、1円商品をカートに入れてみましょう。

あれ?配送料無料のはずが"配送料・手数料"に380円が加算されてしまいました。私は東京に住んでいるので、配送料は無料のはずなんですけどね。そこで、このお店の配送料ポリシーを見てみましょう。この結果が下の図です。

ここで目をひくのが、関東の"通常配送"は0円なのに、"マケプレお急ぎ便"だと商品1点ごとに\380円かかる点です。なるほどー。でも通常配送だったら無料で送ってくれるのかと考えられますが、そもそも下の図のように配送方法は"マケプレお急ぎ便"しか選べないようになっています。

これを調べるために商品ごとの配送料ページに移動すると、下の図のような設定になっています。

つまり、通常配送で本当に0円なのは信越地方(長野県・新潟県)だけで、関東の通常配送料金は0円であるにもかかわらず、配送不可地域に設定されているのです。この結果、商品紹介ページには"1円&関東への配送料無料"と表示されているのに、決済の段階では強制的に"マケプレお急ぎ便"が選択されて送料380円が徴収されてしまうのです。(試していないけど、この商品の場合には長野県と新潟県には0円で届くのかな。それともキャンセルされるのかな。)

これ、注文ボタンを押す前に送料欄を確認すれば判明することなのですが、複数の商品を一度に注文している場合には見落としてしまうと思います。また、"関東への配送料無料"と書かれていることから、送料欄を確認することなく「注文を確定する」ボタンを押してしまう人も多いと思います。実際、お店のレビュー欄には「手数料を不正に取られた。」というコメントがいくつか書かれています。

さて、これを改善するべきは誰の役割かといえば、おそらくAmazonなんですよね。でも、マーケットプレイスに出品している業者(個人)は、Amazonの仕組みの抜け道を意図的に使っているので、仮にAmazonが対策をしたとしても別の対策をしてくるんだろうと思います。Amazonという企業は、他社に比べて顧客の利益を重視する傾向があると感じています。しかし、この事例の場合の"Amazonにとっての顧客"は、一般消費者なのか出品業者なのかという点においては微妙な問題なのだと思います。

結局、一般消費者が不利益を被らないためには、注文確定前に内容や料金を確認することが重要だということです。皆さんも気をつけましょうね。