ニッセンのV字回復の予測と実績

セブンのお荷物「ニッセン」が債務超過懸念 | 専門店・ブランド・消費財 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準という記事があったので、これまでのニッセンの業績予想と実績を調べてみました。これまで、ニッセンは具体策に乏しい収益改善計画を発表して、夢のようなV字回復を予想してきました。(下図参照:株式会社ニッセンホールディングス「2014年12月期 決算説明会資料」から引用。)

そして下の図が、各年度当初に発表された前年度の実績と当年度の営業利益の予想です。(株式会社ニッセンホールディングスの各年度の決算説明会資料から作成。)2016年度は予想が発表されていません。

このグラフの赤線は営業利益の実績を示し、赤線から出ている細線が各年度当初に発表した営業利益の予想を示しています。このグラフからわかるとおり、ニッセンが発表した営業利益の予想は非常に楽観的な数字であり、2011年度以降の実績は予想を大きく下回っています。セブン&アイもどうにか手を入れるのか、それとも社長も交代したし負の遺産として処理されるのか…。立て直しは無理だよなぁ。


V字回復というのは、少しの努力では実現できないということを知ることができる一冊です。そして、単年度で業績を反転させることがどれだけ困難なことかを知ることができると思います。